2025/12/13 07:13
◎輸出容認半導体の増産検討 米エヌビディア、報道
【ニューヨーク共同】ロイター通信は12日、米半導体大手エヌビディアが、米政府が対中輸出を容認した人工知能(AI)向け先端半導体「H200」の生産能力拡大を検討していると報じた。現在の生産量を上回る強い需要が中国企業から見込まれるためという。
関係者の話として伝えた。トランプ米大統領は8日、エヌビディアのH200の対中輸出を認め、販売額の25%を手数料として徴収すると表明した。これを受け、中国のアリババや字節跳動(バイトダンス)などが購入に向けエヌビディアに接触しているとされる。
一方、中国政府はH200の輸入を正式に承認しておらず、当局は緊急会合を開き対応を協議しているという。エヌビディアは最先端の次世代半導体の生産に注力しており、H200の供給量は限られているもようだ。
米政府は安全保障上の理由から先端半導体の対中輸出規制を厳格化してきた。トランプ氏による今回のH200の輸出容認を巡っては、米議会の一部から反対する声も出ている。
TOPへ戻る