2025/09/12 17:13

◎「ミャクミャク」模した培養肉 万博、大阪ヘルスケア館で展示

 大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンで12日、公式キャラクター「ミャクミャク」をかたどった培養肉の展示が始まった。ウシの細胞を基に作る培養肉は、人口増加による食料不足の解決策として注目されている。研究グループの松崎典弥・大阪大教授は「消費者はまだ抵抗感があると思うので、まずは培養肉の可能性を知ってほしい」と話した。
 作成したのは実用化に取り組む大阪大や企業のグループ。展示された培養肉は大小2点あり、ミャクミャクの赤い部分は筋肉、口の白い部分は脂肪でできている。ウシから採取した幹細胞をシャーレで培養、約3週間かけて作成。できた肉をミャクミャク形に整えた。
 現時点で法律が未整備のため来場者に提供はできないが、研究として食べた松崎教授は「食感も味も肉に近かった」と話した。法整備が進めば数年後には一般でも試食できるようになるという。
 研究グループは2050年までに小型の自動生産装置を普及させ、消費者が自宅で培養肉を作る未来を描いている。ミャクミャク形の培養肉は防腐措置を施した上で、万博閉幕まで展示される。

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