2025/08/14 19:10

◎日本は元慰安婦尊厳回復を フィリピン支援団体が抗議集会

 【マニラ共同】第2次大戦での占領下、旧日本軍の従軍慰安婦にされたフィリピン人女性たちの支援団体「リラ・ピリピーナ」などが14日、マニラで日本政府に謝罪を求める抗議集会を開いた。日本政府は戦時に傷つけた女性たちの尊厳回復に後ろ向きなまま、フィリピンとの防衛協力を急速に進めていると批判。参加者約20人が「戦争に向かうな」とシュプレヒコールを上げた。
 元慰安婦は高齢化し、支援団体が把握する生存者は10人を下回る。昨年死去した母親が元慰安婦だというエリザベス・アティリヨさん(69)は、日本側が過去を省みる姿勢を示すことで、母親たちの魂は「安らかに眠ることができる」と涙声で訴えた。
 元フィリピン下院議員のアーレン・ボロサスさんは「日本政府は責任を果たしていない」と糾弾。「仮に全員が死去しても家族たちは正義の実現を欲している」として、謝罪の要求を続けると表明した。
 在フィリピン日本大使館によると、日本政府は、1956年の日比賠償協定などに従った対応で「法的に解決済み」とする立場をとっている。

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