2025/08/11 05:37
◎国連、各国がガザ市制圧撤回要請 緊急会合、擁護の米孤立鮮明
【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は10日、パレスチナ自治区ガザ北部ガザ市の制圧計画を決めたイスラエルへの対応を協議する緊急会合を開いた。各国は制圧計画が人道状況をさらに悪化させ、解決策にもならないと相次いで非難し、撤回を求めた。15カ国の理事国では米国だけがイスラエルを擁護し、孤立が鮮明となった。
安保理では、拒否権を持つ常任理事国の米国がイスラエル支持の姿勢を崩しておらず、ガザの人道危機に一致した対応が取れていない。
国連のイエンチャ事務次長補は会合で、制圧計画が実行されれば「ガザで新たな大惨事を引き起こし、避難民と死者が増えて建物は破壊され、住民に耐えがたい苦痛をもたらす」と批判した。
英国のカリウキ国連次席大使は計画の決定を「過ち」と表現し「軍事作戦の拡大は紛争の終結につながらない」と指摘した。フランスのダルマディカリ国連次席大使は「いかなる占領と併合、入植の計画にも反対する」と表明した。
一方、米国のシェイ国連臨時代理大使は、ガザでの戦闘継続はイスラム組織ハマスの責任だと訴えた。
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