2025/08/01 19:28

◎ユダヤ系乗客強制降機で対立激化 仏とスペイン、宗教差別の意図?

 【パリ共同】スペインの空港で7月下旬、ユダヤ系フランス人の子どもらのグループが「迷惑行為に及んだ」として強制的に飛行機を降ろされた。グループ側は「反ユダヤ主義的だ」と批判。スペインの閣僚が子どもらを「イスラエルの悪童」と呼んだことにフランス政府も猛反発し、両国の対立が激化している。欧州メディアが伝えた。
 グループは44人の子どもと8人の大人で、サマーキャンプのためスペインを訪れていた。7月23日、バレンシアの空港から帰途に就こうとしたところ強制的に降ろされた。
 航空会社のブエリングは「緊急装備を誤って扱い、乗務員の指示を繰り返し無視した」と主張。反ユダヤ主義的な意図も強く否定している。英BBC放送はこの主張を否定する乗客の証言を伝えた。サマーキャンプの主催者は「宗教に基づく差別だ」などとして、ブエリングを提訴する方針を示した。
 さらに事態を悪化させたのが、スペインの運輸相によるXの投稿だ。その後削除されたが、フランス政府はユダヤ系フランス人とイスラエル市民を同列に扱い不適切だと強く抗議した。

前の記事 次の記事

この記事を知人に転送

カムチャツカと千島列島に津波 高さ5〜6メートル、数人負傷
中国、邦人女性が駅で殴られ負傷 子連れを石で襲撃か、容疑者拘束
「飢餓と死」、世界は傍観 6万人死亡、ガザ住民怒りと絶望

>>国際ニュースのアクセスランキング

このカテゴリの一覧
TOPへ戻る