2025/07/04 18:40
◎年金運用1兆7千億円の黒字 24年度、外国株上昇で
公的年金の積立金を運用している年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は4日、2024年度の運用実績が1兆7334億円の黒字だったと発表した。45兆円超だった23年度実績から大幅に縮小したが、5年連続の黒字。欧米の主要中央銀行の利下げを受けた外国株式の上昇が影響した。
積立金は長期で運用しながら少しずつ高齢者の年金給付に充てている。24年度の運用利回りは0・71%。市場運用を始めた01年度以降の累積収益額は155兆5311億円、24年度末の運用資産額は249兆7821億円だった。
GPIFはリスクを抑えるため、四つの資産に分散し、運用している。24年度の実績を資産別で見ると、外国株式は4兆3103億円、外国債券は1兆857億円の黒字をそれぞれ確保した。一方、国内株式は8200億円、国内債券は2兆8426億円のいずれも赤字だった。
資産全体の四半期ごとの運用実績は、24年4〜6月期が黒字、7〜9月期が赤字、10〜12月期が黒字。直近の25年1〜3月期は8兆8152億円の赤字となった。
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