2025/06/26 22:18
◎遭難の女性医師、死亡確認 1人救助、ペルーの6千m峰
【サンパウロ共同】ペルー中部にある同国最高峰のワスカラン山(標高6768メートル)を登山中の日本人女性2人が遭難し、捜索を続けていた救助隊が25日、2人を発見した。このうち、医師の稲田千秋さん(40)=山梨県北杜市在住=は現場で死亡が確認された。稲田さんが所属する東京の団体が設置した遭難対策本部などが明らかにした。
対策本部によると、もう1人は寺田紗規さん(35)。寺田さんは意識があり、歩行が可能な状態とみられ救助隊と下山を始めた。2人は登山経験が豊富で、稲田さんは山岳医としても活動していた。
稲田さんは北杜市の診療所で副院長として勤務していた。院長で衆院議員の中島克仁氏によると、東京から移住し、患者に丁寧に接した。中島氏は「誰よりも山を愛し、登山家としてもプロフェッショナルだった。残念だ」と悔やんだ。
ペルーメディアによると、ワスカラン山は南米で最も登るのが難しい山の一つとされ、2人は今回の登山に向けて入念に準備していたという。
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