2025/05/14 09:16
◎サウジに21兆円の武器売却へ トランプ氏、巨額投資で合意
【リヤド共同】トランプ米大統領は13日、国賓訪問中のサウジアラビア・リヤドでムハンマド皇太子と会談し、対米投資など経済協力に向けた総額6千億ドル(約88兆円)規模の合意文書に署名した。このうち武器売却は米サウジ間で史上最大の1420億ドル(約21兆円)規模。エネルギーや重要鉱物に関しても合意した。
湾岸アラブ諸国の盟主で親米のサウジの防衛力を増強し、核開発を続ける敵国イランに対する包囲網強化を図る。「米国第一」を掲げるトランプ氏には、巨額の取引実現で米経済立て直しに注力する姿勢を国内向けにアピールする狙いもある。
カタール、UAEも訪れるトランプ氏は2期目で初の本格的な外遊となる今回の中東訪問で、各国と計1兆ドル規模の合意を目指す。
トランプ氏は皇太子と共に米サウジ間の投資フォーラムで演説、両国関係が「史上最強になった」と誇った。サウジにイスラエルとの国交正常化を改めて呼びかけたが、急がない意向も示した。イランを「中東で最大の脅威」と位置付け、核問題を巡る交渉で妥協はしないと強調した。
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