2025/05/09 16:05
◎多様化進んだコンクラーベ 70カ国枢機卿、言葉の壁も
【ローマ共同】新ローマ教皇を8日選出した教皇選挙(コンクラーベ)では、欧州だけでなくアジアやアフリカなど70カ国から集まった枢機卿が投票、前回2013年の約50カ国から急速に多様化が進んだ。イタリア語を理解しない枢機卿も増えたとみられ、言葉の壁が進行の速度に影響を及ぼした可能性もある。
枢機卿は教皇に次ぐ高位聖職者で、投票権を持つのは80歳未満。教皇にふさわしいと思う人の名前を紙に書き、無記名で投票する。教皇フランシスコが選ばれた前回、ベネディクト16世が選ばれた前々回の05年でも2日目で決まった。
コンクラーベに先立ち連日行われた枢機卿会議では数カ国語の通訳が入ったが、部外者立ち入り禁止のコンクラーベには通訳はおらず、意思疎通が困難な枢機卿も多くいた可能性がある。
教皇が決まったかどうかは投票会場のシスティーナ礼拝堂の煙突から出る煙の色で知らされるが、初日7日午後の投票では、13年のコンクラーベに比べて煙が出るのが大幅に遅れた。イタリア紙は「言葉の壁もあり、投票プロセスに時間がかかった」と指摘した。
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