2025/05/09 10:06

◎ガザ支援再開「あと少し」 詳細近く発表と米国務省

 【ワシントン、エルサレム共同】米国務省のブルース報道官は8日、パレスチナ自治区ガザへの支援物資搬入再開まで「あと少しだ」と述べた。詳細は実務を担当する団体が近く発表するとし「必要としている人に、確実に支援が届く形にしなければならない」と強調した。ガザでは2カ月以上、イスラエルが支援物資搬入を停止し、人道危機が深刻化している。
 ブルース氏は、子どもの栄養失調などが広がるガザの飢餓について「トランプ大統領が深刻に懸念している」と説明。
 イスラエル紙ハーレツなどによると、イスラエル政府が治安閣議で承認したガザでの人道支援計画は最南部で物資を配る内容とされる。北部からの住民の大量移動を伴うため、国連機関からは「人道原則に反する」との声が上がっている。
 イスラエルはガザに搬入した物資がイスラム組織ハマスに流出することを防ぐため、数カ所の配布拠点を設置し、受け取る住民の身分確認を厳格化する方針。ただ拠点数が少なく、国連人道問題調整室(OCHA)は「最も弱い人々は引き続き物資供給を受けられない」と反発している。

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