2025/05/09 13:12
◎米国から初のローマ教皇誕生 レオ14世、移民に寄り添う
【ローマ共同】世界約14億人のカトリック信者の頂点に立つ新ローマ教皇を決める選挙(コンクラーベ)が8日、バチカンで行われ、第267代教皇に米国出身のロバート・フランシス・プレボスト枢機卿(69)が選ばれた。米国出身者の選出は初めてで「レオ14世」を名乗る。女性登用など教会改革を進めた前教皇フランシスコに近い関係にあるが、改革派だけでなく保守派とのバランスを重視した立場を取るとみられる。
移民や貧しい人に寄り添う立場も前教皇に重なり、反移民政策を強行するトランプ米政権に対するバチカン側からのメッセージにもなりそうだ。
一方、米メディアによると、学校でのジェンダー教育や同性愛者について距離を置く発言をしたこともあった。
ローマ教皇はイタリア人を中心に欧州出身者が大半だったが、南米出身の前教皇に続いて欧州以外から選ばれた。南米での活動経験の長い新教皇の選出はカトリック教会のグローバル化を反映したものと言える。
新教皇は1955年9月、米イリノイ州シカゴ生まれ。米国とペルーの国籍を持つ。
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