2025/05/08 11:42

◎安保理、北朝鮮巡り平行線 監視パネル活動終了1年

 【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は7日、約15年にわたり北朝鮮に対する制裁の実施状況を監視してきた「専門家パネル」の活動終了から1年を迎え、対応を協議する会合を開いた。関係国として日本も参加し、日米韓はロシアと北朝鮮の協力を批判。ロシアは協力を正当化し、北朝鮮制裁の見直しの必要性も訴え、議論は平行線で終わった。
 会合で米国のシェイ国連臨時代理大使は、パネルの活動が終了し、制裁監視に「不可欠な客観的な情報を得られなくなった」と指摘。ウクライナ侵攻を巡るロシアと北朝鮮の軍事協力を批判し、中国も北朝鮮から石炭などを輸入していると訴えた。
 日本の山崎和之国連大使は、ロシアが常任理事国としての責任を果たしていないと追及した。
 ロシアのネベンジャ国連大使は、パネルは「偏った情報を収集し、信頼を失っていた」と強調。制裁を見直す必要もあると主張した。北朝鮮の金星国連大使は、トランプ米政権が「敵対的な姿勢を維持し、挑発をエスカレートさせている」と不満を表明した。

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