2025/05/06 08:35

◎米軍大将ポスト2割削減を指示 国防長官「指揮系統を最適化」

 【ワシントン共同】ヘグセス米国防長官は5日、米軍で大将が務めるポストを最低でも2割削減するよう指示した。国防総省幹部らに宛てた覚書で「過剰な幹部職を減らし、指揮系統の最適化を図る」と説明した。第2次トランプ政権は国防総省の組織見直しと大幅な人員削減を急速に進めており、混乱が一層広がりそうだ。
 バイデン前政権では、陸海空3自衛隊を一元的に指揮する「統合作戦司令部」発足に伴い、在日米軍司令官の階級を中将から大将に格上げする案が検討されていた。今後の判断に影響を与える可能性がある。
 CNNテレビによると、2023年時点で米軍全体の大将は37人。ヘグセス氏は覚書で、州兵の将官を2割減らすことや、軍幹部のさらなる削減も命じた。組織改革を通じて「世界最強の戦闘部隊としての地位を維持し、力による平和を実現する」と訴えた。
 トランプ政権では軍制服組トップのブラウン統合参謀本部議長らが詳しい理由の説明もなく解任された。ヘグセス氏は4月30日、陸軍に千人規模の人員削減を含む改革を指示したと伝えられている。

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