2025/05/05 16:02

◎片側空け、万博を機に消滅なるか エスカレーター、会場で2列定着

 エスカレーターの安全な使い方が定着するチャンスかも―。大阪・関西万博の会場シンボル「大屋根リング」と地上を結ぶエスカレーターでは誰もが2列に並ぶ。日本では先を急ぐ人のために片側を空ける習慣は1970年大阪万博の数年前に大阪で生まれた。最近になり、立ち止まって2列での利用が呼びかけられるようになったものの浸透は道半ば。識者は「片側空けは、心にゆとりがなかった時代の置き土産。万博がやめるきっかけになれば良い」と期待を寄せる。
 1周約2キロのリングは高さが最大約20メートルあり、上からは大阪湾や会場が一望できる。エレベーターのほか、計9本のエスカレーターが設けられている。小学生らが多く訪れた4月22日は上下とも混雑したが、歩いて上り下りする人の姿は皆無だった。
 エスカレーターの歴史に詳しい江戸川大名誉教授斗鬼正一さん(74)によると、エスカレーターは1900年パリ万博に「新たな技術」として出展された。日本では67年ごろ、現在の阪急電鉄の呼びかけをきっかけに「片側空け」が生まれた。

前の記事 次の記事

この記事を知人に転送

万博飲食、2千円と高くても盛況 集客に明暗、弁当やコンビニも可
GW終了、Uターン混雑がピーク 古里や行楽地から、日常生活へ
万博、集客強化へP&R値下げを シャトルバス増便も、吉村氏提案

>>暮らし・話題ニュースのアクセスランキング

このカテゴリの一覧
TOPへ戻る