2025/01/31 10:11
◎元香港総督に叙勲を伝達 パッテン氏、日本に謝意
【ロンドン共同】英統治下の香港で最後の総督を務め、日英交流にも貢献したクリストファー・パッテン氏(80)への旭日大綬章の叙勲伝達式が30日、ロンドンの日本大使公邸で開かれた。パッテン氏は「日本の方々から大いに支えられてきた」と謝意を述べた。
香港が中国に返還された1997年に総督を務め、日本の企業や政府の関係者とも親交があった。2009年からは世界の優れた芸術家に贈られる高松宮殿下記念世界文化賞の国際顧問。昨年はオックスフォード大総長として天皇、皇后両陛下を同大に迎えた。
伝達式では親族や友人ら約40人が見守る中、鈴木浩大使が証書の勲記を手渡した。パッテン氏は壇上で半世紀近く毎年のように日本を訪れているとし「日本と素晴らしく良い関係を築いてきた」と話した。
「世界はロシア、中国、そして米国によって転換点を迎えている」と指摘。日英が引き続き緊密に連携することが必要だとして「力のある者が好きに振る舞い、弱き者が苦しむ世の中の一部にならないようにしなくてはいけない」と願った。
TOPへ戻る