2025/01/20 07:20

◎米国の魂懸けて人種差別と闘おう 退任直前のバイデン氏訴え

 【ワシントン共同】バイデン米大統領は退任を翌日に控えた19日、南部サウスカロライナ州で演説し、米国に根強く残る人種差別の撤廃に向けた取り組みをアピールした。「米国の魂を懸けた闘いは続く」と訴えた。これに先立ち黒人教会に寄り、自身の当選を支えた同州の黒人支持者に謝意を表明した。
 一方、ジャマイカ出身の黒人運動家の故マーカス・ガーベイ氏(1887〜1940年)ら5人の受刑者への恩赦と受刑者2人への減刑を発表した。郵便詐欺罪で実刑判決を受けたガーベイ氏は公民権運動指導者キング牧師らに影響を与えた。
 バイデン氏は在任中最後の訪問先にサウスカロライナを選んだ。2020年大統領選の民主党指名争い序盤で低迷した後、同州の黒人の支持を得て息を吹き返した恩義がある。
 演説で連邦最高裁判事に黒人女性ジャクソン氏、国防長官と軍統合参謀本部議長の両ポストにそれぞれ黒人のオースティン氏とブラウン氏を指名したと強調した。
 サウスカロライナ州の黒人教会では「あなたたちには大きな借りがある」と感謝の意を伝えた。

前の記事 次の記事

この記事を知人に転送

「兵士は生きたいと願っていた」 北朝鮮捕虜確保ウクライナ兵証言
韓国、尹大統領を逮捕 現職で初、内乱首謀容疑
ハマス、人質女性3人を解放 イスラエルも90人釈放

>>国際ニュースのアクセスランキング

このカテゴリの一覧
TOPへ戻る