2025/12/12 18:52

◎政府、高齢者施設に警戒強化要請 後発地震、電源確保や備蓄点検

 政府は12日までに、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が初めて発表されたのを受け、被災地の高齢者施設や障害者施設を対象に後発地震への警戒や防災準備の強化を、都道府県などを通じて要請した。非常用電源を確保し、飲料水や食料の備蓄状況を点検するよう求めた。災害弱者への対応を急ぐ狙い。施設側は備蓄品や避難計画、連絡体制の確認を進めている。
 12日午前にも8日に続き、青森県東方沖を震源とする地震があり、最大震度4を観測。北海道や東北の太平洋沿岸に津波注意報が一時出された。施設側は利用者の安全確保など対応に追われた。
 厚生労働省は9日付で、防災準備の徹底を福祉施設に呼びかけるよう都道府県や政令指定都市、中核市に通知した。注意情報と似た制度の「南海トラフ地震臨時情報」が昨年8月に発表された際の対応を踏襲した。
 ライフラインが寸断された場合は「利用者の生命・身体に著しい影響を及ぼす恐れがある」と指摘。自家発電機や燃料を確保し、飲料水や食料、医薬品、衛生用品(携帯トイレやおむつ)の備蓄状況を確認するよう求めた。

前の記事 次の記事

この記事を知人に転送

青森県で震度6強 3道県に津波警報、気象庁
「後発地震注意情報」初めて発表 青森で震度6強、51人けが
北海道、東北で震度4 津波20センチ観測、M6・9

>>社会ニュースのアクセスランキング

このカテゴリの一覧
TOPへ戻る