2025/12/07 16:17

◎坂口志文さん、若手にエール 「ユニークな科学つくって」

 【ストックホルム共同】ノーベル生理学・医学賞を受賞する坂口志文大阪大特任教授が6日、ストックホルムで共同通信の単独インタビューに応じた。若い世代の研究者に対し「本当に自分のやりたいことを見つけ、継続していくことで、ユニークな科学をつくっていってくれることを望む」とエールを送った。
 受賞理由である制御性T細胞の研究に打ち込み、時間はかかったが広く認められるようになった自らが「一つのロールモデル(手本)になれば」とも語った。
 基礎研究への資金支援に関しては、日本が他の高所得国に比べて額が少ないことを指摘し「若い人がサイエンス(の分野)に入ってこなくなる」と懸念を表明。「日本が科学技術立国としてやっていこうと思うならば、しっかりとサポートするべきだ」と強調した。
 自身が切り開いた制御性T細胞の研究にも言及。この細胞の働きを発見し、重要性を証明したことには「意味がある」とした上で「まだまだこれから前へ進めていかなければならない」と意欲を語った。

前の記事 次の記事

この記事を知人に転送

iPS移植10年、目に異常なし 世界初手術、安全性を確認
ゲノム編集ベビーに罰則 人の改変受精卵移植を禁止
訪問介護倒産、過去最多の85件 人手不足、物価高で圧迫

>>科学・環境・医療・健康ニュースのアクセスランキング

このカテゴリの一覧
TOPへ戻る