2025/12/05 10:43
◎中国、東アジアに艦船100隻 高市首相の台湾答弁反発か
【北京共同】中国が海軍や海警局の多数の艦船や警備艇を東アジアの海域に展開しているとロイター通信が5日までに報じた。計100隻規模とされる。複数の情報当局者の話としている。中国は台湾有事に関する高市早苗首相の国会答弁に反発。台湾が防衛強化のために特別予算を組んだことにも不満を示しており、台湾周辺での軍事演習実施が懸念される。
報道によると、中国が通常の数を上回る艦船などの派遣を始めたのは11月14日以降とされる。この時期に中国は台湾有事に関し武力行使を伴えば存立危機事態になり得るとした高市氏の答弁撤回を求めるようになった。日中両国が双方の大使を呼び出して抗議している。報道が事実なら今回の艦船の展開規模は、昨年12月に実施した海上軍事行動を上回る。
一時は100隻超が展開し、今月4日時点で90隻以上が確認された。黄海の南部から東シナ海、南シナ海、太平洋にかけて活動。西太平洋では3日、中国海軍の四つの艦隊が航行したとされる。中国は年末に軍事訓練を行うことが多く、台湾当局は監視を続けているという。
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