2025/12/04 20:39
◎模倣犯や陰謀論生み「責任重い」 元首相銃撃、最後の被告人質問
髪をくくり、黒のタートルネックで最後の被告人質問に臨み、初めて遺族への謝罪を口にした。山上徹也被告(45)は4日、安倍晋三元首相銃撃事件が選挙期間中の「模倣犯」や陰謀論を生んだとの考えを示し「自分が行ったことに原因がある。非常に責任が重い」と述べた。
裁判長から罪への向き合い方を問われた被告は「元総理大臣で非常に影響力が大きいので、そういう方を殺害してしまったことはとても大きな意味があった」と振り返った。
謝罪発言は、弁護側からの質問の最後だった。「私も肉親を亡くしており、自分に弁解の余地はない」。震えた声で正面を見据え、詰まることなく言葉を紡いだ。
安倍氏の妻昭恵さんが刑事収容施設での講演や犯罪被害者支援に取り組んでいたことに触れ「謝罪の手紙を送って受け取らざるを得ない状況になるのは昭恵さんの本意ではないため、見送った」との考えを語った。
11月の公判に出廷し、今も世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を信仰していると述べた母親については「静かにどこかで過ごしてもらえれば」と話した。
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