2025/12/03 09:31
◎和平協議、「妥協案見つからず」 領土、安全保証で隔たりか
【モスクワ共同】ロシアのプーチン大統領は2日、モスクワで米国のウィットコフ和平交渉担当特使らと会談し、侵攻するウクライナに関してトランプ政権が提示した和平案を協議した。ロシアのウシャコフ大統領補佐官は会談後「妥協案は見つかっていない」と述べ、ロシアが一方的に併合したウクライナ領土の扱いや安全の保証を巡りロシアとウクライナの立場の隔たりが大きいことを示唆した。
ロシアはウクライナ東部2州や南部クリミア半島の割譲を要求。ウクライナはこれを容認しがたいとしており、ウシャコフ氏は和平に向けて「多大な作業が待ち受けている」と語った。
和平案は、ロシアの主張を基にウィットコフ氏らが作成したとされ、ウクライナ側の反発を受けて修正された。ウシャコフ氏によると、当初は米国の28項目の和平案があったが、その後に4文書が現れたとし「内容は明かせない」と述べた。
会談にはトランプ米大統領の娘婿クシュナー氏も参加。ウシャコフ氏によると、ウィットコフ氏とクシュナー氏はモスクワから米国に帰国する。
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