2025/12/02 18:35

◎基板誤作動で連結分離と推定 東北新幹線の続発トラブル

 JR東日本は2日、昨年9月と今年3月に相次いだ走行中の東北新幹線の連結分離トラブルで、いずれも連結器を動かす電気信号を送る制御装置の基板が誤作動したのが原因として推定されると発表した。基板は同一品の使い回しだった。
 JR東は最初のトラブル後、運転台のスイッチにあった金属片が誤った信号発出の原因だとして対策を取ったが、再び起きたため有識者を交えて再検証していた。金属片が当初の原因だった可能性は残るとしている。
 JR東の土沢壇新幹線統括本部長は記者会見で「最初の原因推定のプロセスは妥当だったと考えているが、原因をそれだけにとどめてしまったことが反省点。二度と起こさないように総力を挙げる」と話した。
 基板は最初の分離後、動作を確認して異常がなかったため予備品とし保管していた。今年1月に別の編成に移し替え、また連結分離が発生した。
 再発防止策として、制御装置などの機器に損傷や不具合の恐れがあると判断すれば速やかに交換し、重要回路の部品は予備を増やす。

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