2025/12/02 15:33
◎消費者心理4カ月連続改善 11月、食品価格など影響か
内閣府が2日発表した11月の消費動向調査によると、向こう半年間の消費者心理を示す消費者態度指数(2人以上世帯、季節調整値)は前月比1・7ポイント上昇の37・5となり、4カ月連続で改善した。足元の株高に伴う資産増のほか、食品などの価格高騰にやや落ち着きが見えていることが影響したとみられる。基調判断は前月の「持ち直している」で据え置いた。
調査期間は11月6〜20日。指数を構成する4項目は全て改善した。「耐久消費財の買い時判断」は2・0ポイント、「暮らし向き」が1・9ポイント、「雇用環境」も1・6ポイント上がった。「収入の増え方」は1・0ポイント増だった。
また1年後の物価見通しは「上昇する」との回答が2・0ポイント下落の90・6%だった。このうち物価上昇率が「5%以上」との回答も、5・8ポイント下がり44・7%だった。
内閣府の担当者は「生活に身近なコメや生鮮野菜の価格は、今年前半ごろの上昇速度に比べれば現在は落ち着いている」と分析。物価の先行きへの警戒感が和らぎ、消費者心理の改善に寄与した可能性を挙げた。
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