2025/12/02 02:01
◎不当な異動要求はカスハラ 都教委の保護者対応指針案が判明
保護者らによる教職員への暴言や過度な要求などに対応するため、東京都教育委員会がまとめた教職員向けガイドライン案が1日、判明した。関係者によると、カスタマーハラスメント(カスハラ)に該当しうる行為として、不当に担任の変更、異動を要求することなどを挙げた。都が4月に施行したカスハラ防止条例を受け、対策を議論していた。
都教委は近く案を有識者会議に提示する。年度内に完成させて来年度から都立高校などで活用する方針。外部にも公表する予定で、モデルケースとして他自治体に広がる可能性がある。都教委によると、北海道や大分県津久見市の教委では既に対応マニュアルが策定されている。
関係者によると、都教委のガイドライン案は実効性を高めるため、カスハラに該当しうる行為を具体的に示した。評定の変更や内申点に関する不当な要求、学校内の様子の無許可撮影、業務に支障が生じるような長時間の居座りや電話などを列挙した。
学校と保護者らが日頃から良好な関係を築くことの重要性も指摘。教職員が傾聴や共感の姿勢を基本に対応することなどを挙げた。
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