2025/11/26 19:03
◎王将社長射殺、初公判で無罪主張 暴力団幹部の59歳被告
「餃子の王将」を展開する王将フードサービスの社長だった大東隆行さん=当時(72)=を2013年に射殺したとして、殺人と銃刀法違反の罪に問われた特定危険指定暴力団工藤会系組幹部田中幸雄被告(59)の初公判が26日、京都地裁(西川篤志裁判長)で開かれた。田中被告は「私は決して犯人ではありません。決してが付きます」と起訴内容を否認。弁護側も無罪を主張した。
田中被告と弁護側が無罪を主張すると、「何が無罪や」などと被害者の関係者とみられる人物が叫び、一時休廷した。
検察側は冒頭陳述で、事件現場付近で発見されたたばこの吸い殻2本から検出されたDNA型が被告と一致したと指摘。吸い殻の周囲を写した写真には、飛散した火種のかけらの一部と推定される微小の黒い物体が確認できたとし、待ち伏せ中に吸って通路に捨てたと主張した。
また被害者と田中被告は面識がないとし、動機には言及しなかった。
弁護側は、田中被告が事件当日に福岡県にいた可能性があるとし、検察側が主張する間接事実はいずれも決め手にならないと指摘した。
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