2025/11/22 23:11

◎G20、米国抜きで首脳宣言 冒頭で異例採択、高市氏危機訴え

 【ヨハネスブルク共同】G20サミットが22日、南アフリカのヨハネスブルクで開幕した。不参加を表明した米国のトランプ大統領が欠席する中、会議の冒頭で首脳宣言を採択し、議長国の南ア政府が発表する異例の展開となった。首脳宣言は、トランプ政権が発動した高関税の悪影響を念頭に「世界経済の不確実性と分断が強まっている」と指摘した。
 G20サミットで、初めて首脳宣言が出せない事態は回避した。米国抜きの採択に強く反対していたトランプ氏に屈せず、先進国と新興国の連携を文書の形で確認した。
 初参加の高市早苗首相は、各地で頻発する紛争や世界経済の先行きの不透明感を挙げ「国際社会は複合的な危機に直面している」と述べ、課題解決に向けて連携する重要性を訴えた。「自由で開かれたインド太平洋」の実現につなげることが重要とも呼びかけた。
 首脳宣言は、WTOのルールに沿わない「一方的な貿易措置」に対抗し、重要鉱物のサプライチェーンを強化する必要性も強調した。新華社電によると、中国の李強首相は会議で自由貿易や多国間主義の堅持を訴えた。

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