2025/11/22 12:04
◎大分大規模火災、住民が自宅確認 避難所でインフル、予防接種検討
大分市佐賀関の大規模火災で、市職員と避難者は22日、住宅の焼損状況の現地確認を始めた。避難所からバスなどに乗り込み、いまだ立ち入りが規制されている区域内に順次、移動した。自宅の焼け跡などを見た人々から、落胆の声が上がった。市は同日、避難所の70代男性1人のインフルエンザ感染を確認したと明らかにした。感染予防対策として、無料の予防接種実施を検討している。
避難所には同日午前7時時点で、67世帯106人が身を寄せており、市はバスなどでの現地確認を経て、公営住宅などへ転居する意向があるかどうか把握する狙い。罹災証明書は早期の交付開始を目指す。
火災現場に住んでいた福田茂樹さん(60)は約30分の現地確認後、避難所に戻り「複雑な気持ちだ」と吐露。自宅に残した絵画が気がかりだったが、一帯は跡形もなく焼け焦げており「そこがどこか分からなかった」と肩を落とした。
佐賀関で生まれ育ったという姫野政彦さん(85)も現地で全焼した家を見て「仏壇も全部なくなった。パーやわ」と話した。
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