2025/11/21 18:52

◎首相、保守色前面で高支持率維持 就任1カ月、日中や補正が試金石

 高市早苗首相は21日、就任1カ月を迎えた。保守色の濃い政策を前面に出し「責任ある積極財政」を掲げて、女性初の首相として高い内閣支持率を維持する。外交では、台湾有事を巡る国会答弁に中国が強く反発し、関係が悪化。少数与党下で、2025年度補正予算案をどう成立させるかが当面の試金石となる。
 「強い経済、強い外交・安全保障の実現に向け、高市政権として一定の方向性を出すことができた」。首相は21日、1カ月間の成果を強調した。
 就任直後の10月28日、来日したトランプ米大統領と会談。親交が深かった故安倍晋三元首相の話題をきっかけに距離を縮め、良好な関係をアピールした。
 経済面では、11月21日に物価高対策を盛り込んだ21兆3千億円規模の大型経済対策を決定。首相は「今行うべきは、行き過ぎた緊縮財政で国力を衰退させるのではなく、積極財政で国力を強くすることだ」と説明した。
 共同通信社が15、16両日に実施した世論調査では内閣支持率が69・9%となり、前回10月から5・5ポイント上昇した。

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