2025/11/21 16:47
◎インフル、早くも警報水準超え 流行地からの訪日客増が影響か
厚生労働省は21日、全国約3千の定点医療機関から10〜16日に報告されたインフルエンザの感染者数が計14万5526人で、1機関当たり37・73人だったと発表した。前週比は1・73倍。全国平均で警報レベルとされる30人を上回った。全国平均で警報水準を超えたのは過去10年で最も早く、昨季より5週早かった。訪日客の増加などが影響した可能性もある。24都道府県で警報水準を超えた。
都道府県別で1医療機関当たりの感染者数が最も多かったのは宮城県の80・02人。埼玉70・01人、福島58・54人が続き、特に東日本で感染者が急増していた。
厚労省などによると、現在、流行しているウイルスは、2024年とは異なるA香港型(AH3型)。23年冬に流行した型となっている。
新潟大の斎藤玲子教授(公衆衛生学)は「香港や台湾で今年8〜9月に広がった型で、流行地からの訪日客が増えたことが日本の流行を早める原因になった可能性がある」と指摘。過去にかかった人でも、感染しやすいのが特徴だという。
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