2025/11/21 18:01
◎柏崎刈羽、年度内に運転再開か 新潟知事が原発容認を表明
新潟県の花角英世知事は21日、県庁で臨時記者会見を開き、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働を容認すると表明した。12月の県議会で判断への信任を問うた後に国に伝え、年内に地元同意を終える方針だ。2011年に東日本大震災に伴い福島第1原発事故を起こした東電が、事故後初めて原発を再稼働させる公算が大きくなった。脱炭素実現や電力の安定供給を掲げる政府や東電は6号機の早期再稼働を目指しており、起動準備が順調に進めば25年度内に運転が再開される可能性がある。
花角氏は記者会見で、県が実施した県民意識調査から、安全対策の認知度が高くなるほど再稼働に肯定的な意見が増える傾向が明らかになったと説明。「周知を継続することで再稼働への理解が広がると判断した」と述べた。ただ柏崎刈羽原発ではテロ対策の不備が相次いで発覚。安全性確保や避難計画の実効性に対する住民の懸念は根強く、国や東電の今後の対応が問われそうだ。
花角氏は、再稼働容認に当たり、原発の安全性を丁寧に説明することなど7項目の対応を国に求めるとした。
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