2025/11/20 20:25
◎「母入信で人生観変わった」 山上被告、元首相銃撃事件公判
安倍晋三元首相銃撃事件の裁判員裁判第10回公判が20日、奈良地裁で開かれ、被告人質問が始まった。殺人罪などに問われた山上徹也被告(45)は「このような結果になってしまって、大変ご迷惑をおかけしております」と述べ、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に母親が入信した後の自身について「人生観も考え方も根本的なところが変わってしまった」と語った。10月の初公判後、法廷での発言は初めて。
冒頭で弁護人から自身の年齢を問われ、さらに「45歳まで生きていると思ったか」と尋ねられると「いや、生きているべきではなかったと思う」と答え、迷惑をかけたと続けた。
1億円を献金した母親はどういう人か質問されると「基本的には悪い人間ではないと思っている。統一教会に関することでは理解し難い面が多々あった。あれほど多額の献金さえなければ」と述べた。公判で証言した妹や母親を「非常につらい思いをさせた」と気遣う場面もあった。
これまでの公判で、妹は母親について「母の皮をかぶった信者が母のふりをしていると思った」と証言した。
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