2025/11/20 19:30

◎円急落、157円台後半に 金利上昇、財政懸念広がる

 20日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=157円台後半を付けた。1月中旬以来、約10カ月ぶりの円安ドル高水準。政府が21日に閣議決定する経済対策の規模が拡大し、財政悪化への懸念が広がった。国債市場では、長期金利の指標である新発10年債の利回りが一時1・835%まで急騰し、2008年6月以来、約17年半ぶりの高水準となった。
 円安進行がさらなる物価高を招き、長期金利上昇で住宅ローンを借りる際の固定金利が上がるなど、家計負担の増加につながる恐れがある。
 円は対ユーロでも値下がりし、一時1ユーロ=181円台後半を付け、1999年のユーロ導入以来の安値を更新した。
 円相場は午後5時現在、前日比1円94銭円安ドル高の1ドル=157円45〜47銭。ユーロは1円27銭円安ユーロ高の1ユーロ=181円37〜41銭。
 米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利下げ観測は後退しており「日米双方の要因で円売り圧力が高まっている」(大手銀行)との指摘も出ている。

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