2025/11/17 12:17

◎生活保護補償全額支給案を併記 一部支給妥当も、厚労省が報告書

 厚生労働省は17日、生活保護費の2013〜15年の引き下げを違法とした最高裁判決を巡り専門委員会を開き、対応策の報告書を取りまとめた。補償は減額分の一部が妥当とする一方、紛争解決のため原告に全額支給も「考えられる」との案を併記した。政府は週内にも、与野党から意見を聞いて内容を決定したい考え。原告側は全額補償を求めており、政府判断が焦点となる。
 政府は補償の関連費用を25年度補正予算案に盛り込む方向で、原告には予備費などを活用した早期支給も検討する。
 最高裁は今年6月の判決で、専門家の審議を経ていないなどとして当時の引き下げを違法と判断し、減額処分を取り消した。
 厚労省は専門委を設置し、8月から対応策を協議。当時の引き下げ手法のうち受給者間の均衡を図る「ゆがみ調整」(約90億円削減)は違法と認定されなかった。報告書では、改めて適用して補償に含めないことは「許容される」としつつ、原告には適用しないことも「解決の一手法」として考えられるとした。

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