2025/11/15 07:31
◎中国、日本渡航自粛を呼びかけ 高市氏の台湾有事答弁に対抗措置
【北京共同】中国外務省は14日、高市早苗首相の台湾有事を巡る国会答弁を念頭に「日本の指導者の挑発的な言動」が日中の「人的交流の雰囲気を著しく悪化させ、中国人の身の安全に重大なリスクをもたらしている」として、日本訪問を控えるよう注意喚起した。
中国は高市氏の国会答弁への強硬姿勢を鮮明にしており、訪日自粛の呼びかけは日本の観光業に打撃を与えることを狙った対抗措置の一環とみられる。中国は日本への訪問客や消費額が国別で最多。中国で渡航自粛が広がり、好調なインバウンド(訪日客)需要に水を差すことになりそうだ。
中国外務省は今年に入り日本の治安が悪化しており、中国人に対する犯罪も多発していると指摘。日本にいる中国人に対して「治安情勢に留意し、防犯意識を高める」よう求めた。中国には日本の対中姿勢が両国の緊張を引き起こしたと国内外にアピールしたい考えもあるとみられる。
日本政府観光局によると、2025年1〜9月の訪日外国人客は推計3165万500人で、年間3千万人を最速で突破した。
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