2025/10/23 05:01

◎強制入院「違法」と提訴へ 神奈川、病院側に賠償求め

 精神疾患と診断する根拠がないのに精神科病院に医療保護入院をさせられ、弁護士との連絡を制限されたのは違法だとして、神奈川県在住の男性(65)が病院を運営する地方独立行政法人神奈川県立病院機構などに約450万円の損害賠償を求め、近く横浜地裁に提訴することが23日、代理人弁護士への取材で分かった。
 訴状によると、男性は5月15日、家族に連れて行かれた県立精神医療センターで「そう状態」と診断され、長男の同意の下、6月5日まで閉鎖病棟に入院。不要な服薬を強いられるなどした。
 男性の代理人弁護士によると、「妻に暴言を吐いた」などとする家族の説明を、担当した医師が裏付けがないままうのみにした他、初診で唯一実施した認知機能検査でも異常がなかったのに、医療か保護が必要などと診断した。さらに入院中、弁護士との通話を1日1回、10分以内と不当に制限されたとしている。
 男性は取材に「健康な人間を強制的に入院させるのはおかしい。決定までの過程が正しいかどうか、きちんと判断してほしい」と話した。

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