2025/09/17 18:20

◎受験生死亡事故で懲役12年 福島、危険運転致死罪を認定

 福島県郡山市で1月、大阪府から大学受験に訪れていた10代女性を軽乗用車ではねて死亡させたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)と道交法違反(酒気帯び運転)の罪に問われた郡山市の池田怜平被告(35)の裁判員裁判で、福島地裁郡山支部は17日、懲役12年(求刑懲役16年)の判決を言い渡した。弁護側は信号無視は過失だったと主張したが、判決は信号無視の故意性を認め、危険運転罪の成立を認定した。
 女性の母親は代理人弁護士を通じ「懲役12年というのはあまりに刑が軽い」とコメントした。
 下山洋司裁判長は判決理由で、被告が体にアルコールが残っていることを自覚しながら、制限速度を約30キロ上回り信号を無視したとし「重大な結果を生じさせる危険性が高い無謀な運転」と指摘。信号無視した4カ所の交差点で「一切減速することなく加速している」とした。
 横断歩道を渡っていた女性に全く落ち度はなく、「歯科医師になる夢のため努力してきたのに、受験当日の朝に一瞬で命を絶たれた女性の無念は察するに余りある」と強調した。

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