2025/09/16 19:13

◎「穏健保守」の中堅ホープ 自民小林氏、知名度向上に注力

 自民党の小林鷹之氏(50)は2021年に当選3回で経済安全保障担当相に抜てきされた中堅のホープだ。憲法改正や男系男子による皇位継承堅持を訴え、信条は排外的な主張とは一線を画す「穏健な保守」。5位に終わった昨年の総裁選以降、全国各地の遊説やメディアへの露出増を意識し、課題の知名度向上に力を注いできた。
 千葉県市川市生まれで、東大卒の元財務官僚。在米日本大使館勤務時に、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)返還を巡って冷え込んだ日米関係を目の当たりにして生まれた危機感が、政治家を志した原点だ。石破政権とは距離を置き、7月の参院選後は執行部の責任追及を辞さなかった。
 旧二階派だが「派閥にとらわれない」と宣言し、中堅・若手から幅広く支援を受ける。国家戦略策定へ勉強会を立ち上げ、この1年間で政策を磨いてきた自負がある。
 愛称は「コバホーク」または「コバタカ」。東大ボート部では主将を務め、体力に自信を持つ。イメージカラーのオレンジが参政党と重なるのが、目下の悩みの種とぼやく。

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