2025/09/14 15:01

◎半世紀経て遺体の身元特定 ブラジル著名ピアニスト、隣国で

 【ブラジリア共同】アルゼンチンの司法当局は13日、1976年に起きた軍事クーデター直前に失踪したブラジル出身の著名ピアニスト、テノーリオ・ジュニオルさんの遺体を特定した。ブラジルメディアが報じた。
 テノーリオさんはボサノバ黎明期に活躍。サンバとジャズを融合させた先駆者として知られ、64年の代表作「エンバーロ」が遺作となった。謎が多く残る失踪は今も注目を集め、生涯を題材とした映画「ボサノヴァ 撃たれたピアニスト」が日本でも今年公開された。
 テノーリオさんは公演のためアルゼンチンの首都ブエノスアイレスに滞在していた76年3月、ホテルから外出した後、行方不明になった。その数日後に軍事クーデターが発生し、混乱の中で失踪の真相は闇の中に。政治活動家と間違われ、軍に拘束され拷問を受けた後に射殺されたことが、その後分かった。
 行方不明の数日後、空き地で見つかった射殺された男性の遺体について当局が詳しく調べたところ、指紋がテノーリオさんと一致した。

前の記事 次の記事

この記事を知人に転送

「女児が腹切られた」通報、大阪 5歳死亡、母親意識なし
都内で記録的大雨、川氾濫 前線影響、新幹線見合わせ
大谷、49号ソロ含む3安打 菅野は1失点も勝敗付かず

>>主要ニュースのアクセスランキング

このカテゴリの一覧
TOPへ戻る