2025/08/21 22:55
◎滑走路に車、全日空便が着陸 インシデントで安全委調査、稚内
国土交通省は21日、北海道の稚内空港で20日午前、滑走路上から鳥を取り除くための車両が退避している際に、札幌発稚内行き全日空4841便ボンバルディアDHC8―400型機が着陸したと明らかにした。同省は21日、事故につながりかねない重大インシデントに認定。運輸安全委員会は航空事故調査官2人を指名した。
国交省や全日空によると、4841便は全日空グループのANAウイングスが運航。午前11時20分ごろ、稚内空港に着陸した。乗客70人、乗員4人にけがはなかった。影響で3便が欠航した。
全日空の説明では、4841便は着陸の際、周辺に積乱雲や雷の情報があったため飛行ルートを変更し、滑走路に障害物がないことを確認して着陸したとしている。ただ、乗務員は滑走路の情報を管制側に確認するのを失念したという。
全日空の担当者は「車両が退避している間に着陸した可能性があると国交省から報告を受けた。関係機関による調査に全面協力する」とコメントした。
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