2025/08/21 09:36

◎自動消去の中傷投稿にも責任 東京地裁がアカウント削除命令

 投稿が24時間で自動消去されるインスタグラムの「ストーリー」機能などを使い、元交際相手の女性を中傷し続けた男性のアカウントについて、東京地裁は7月、運営会社に削除を命じる決定をした。こうした判断は珍しく、女性側は「悪質な投稿へのけん制になる」と評価。ただ、自動で消える投稿を証拠として残し、責任を問うのは容易ではない。専門家はSNS運営会社による対策強化を求める。
 女性側によると、男性は、大阪市のクラブで働く女性に対し、昨年8月ごろからインスタのストーリーや、記録が残らない生配信で「56(殺)す」「売春婦」と繰り返した。
 女性は今年4月、米メタ社にアカウント削除を求める仮処分を申し立てた。録画した数十件の配信動画や、スクリーンショットで保存した投稿を証拠として提出。地裁は今年7月1日に削除を命じ、約3週間後に男性のアカウントは抹消された。
 女性側代理人の川原俊明弁護士は「スピード感のある画期的な判断だ」と評価する。発信自体ができなくなるアカウント削除命令は、なりすましなど限られた例にとどまるという。

前の記事 次の記事

この記事を知人に転送

福山さん性的発言を「深く反省」 フジ「不適切な会合」参加
長嶋さん追悼、背番号3でプレー 巨人―阪神、11月にお別れの会
深夜の空に光の玉、火球か 西日本各地で目撃相次ぐ

>>主要ニュースのアクセスランキング

このカテゴリの一覧
TOPへ戻る