2025/08/20 21:00

◎【独自】「極超音速弾」の量産着手へ 26年度、航空宇宙自衛隊に

 防衛省の2026年度予算概算要求案が判明した。他国のミサイル基地などを破壊する反撃能力(敵基地攻撃能力)に活用する長射程ミサイルの一つ「極超音速誘導弾」の量産に着手。宇宙領域での能力強化に向け、27年度までに予定していた航空自衛隊の「航空宇宙自衛隊」への改編を、26年度に実施する。複数の政府関係者が20日、明らかにした。
 極超音速誘導弾は、音速の5倍以上で飛行し迎撃困難とされる。関連設備を含めた取得費305億円(契約ベース)、開発費742億円を盛り込んだ。12式地対艦誘導弾の射程を延ばす「能力向上型」の地上発射型に1798億円を求める。艦艇発射型や潜水艦発射型誘導弾、島しょ防衛用高速滑空弾も取得する。
 空と海上、海中で無人機を活用する沿岸防衛体制を27年度中に構築する方針で、関連経費に1287億円を計上。陸海空3自衛隊への配備を進める。
 宇宙領域を巡り、政府は22年末に策定した国家防衛戦略で「優位性を確保し得る体制」整備の必要性を指摘し、空自の航空宇宙自衛隊への改編を明記していた。

前の記事 次の記事

この記事を知人に転送

福山さん性的発言を「深く反省」 フジ「不適切な会合」参加
長嶋さん追悼、背番号3でプレー 巨人―阪神、11月にお別れの会
深夜の空に光の玉、火球か 西日本各地で目撃相次ぐ

>>主要ニュースのアクセスランキング

このカテゴリの一覧
TOPへ戻る