2025/08/20 18:59

◎【独自】金融庁、信金信組の検査を強化 不正融資の発覚受け人員増

 金融庁が2026年度に信用金庫や信用組合を検査・監督する人員を増やす方針を固めたことが20日、分かった。いわき信用組合(福島県いわき市)で不正融資が明らかになったことを受け、監視体制を強化する。日銀の利上げなどで国債の含み損を抱える金融機関も増えており、財務の状態が悪化するリスクが高まっていることにも対応する。
 各省庁が8月末までに財務省に提出する26年度予算の概算要求に、体制強化に伴う人件費増を盛り込む。
 金融庁は各地の財務局を通じて協同組織金融機関を検査・監督している。要求が認められれば、26年7月から庁内に財務局と連携する人員を数人程度置く考え。共同で財務データを分析するなど監視体制への関与を強める。上場する銀行と同等の視点で経営状況をチェックし、企業統治の調査も強化する。
 金融庁の人員増強は、悪質な不正事案があったことが背景にある。いわき信組では、旧経営陣が主導して04年から約20年間にわたり不正融資があったことが発覚。預金者に無断で口座を開設する架空融資などを繰り返していた。

前の記事 次の記事

この記事を知人に転送

福山さん性的発言を「深く反省」 フジ「不適切な会合」参加
ヒグマ襲撃、男性を遺体で発見 東京の26歳、知床・羅臼岳
長嶋さん追悼、背番号3でプレー 巨人―阪神、11月にお別れの会

>>主要ニュースのアクセスランキング

このカテゴリの一覧
TOPへ戻る