2025/08/15 16:01

◎海外8館、工事費「未払い」 下請け業者ら苦境訴え

 大阪・関西万博の海外パビリオン計8館の工事に携わった下請け業者が「発注元の業者から費用が支払われていない」と苦境を訴えている。日本国際博覧会協会(万博協会)や大阪府は「当事者間の問題」との態度を崩しておらず、閉幕まで残り2カ月を切っても解決は見通せていない。
 「働いた分の対価を払ってくれ」。7月10日、大阪市住之江区の商業ビル。フランス資本のイベント会社の日本法人「GL Events Japan」の事務所が入る一角で、未払いを訴える下請け業者ら約20人が抗議の声を上げた。GLの責任者の姿は見えず、事務所内からはスタッフがスマートフォンを向け、様子を撮影していた。
 未払いトラブルのうち、GLが元請けだったのは四つの海外館。提訴の準備を進める業者もある。大阪市の建設会社「レゴ」の辻本敬吉社長(54)の元には昨年3月ごろ、海外館工事の依頼が同業者から立て続けに舞い込んだ。「うちみたいな小さな会社に」と驚いたが、万博の成功を願う気持ちもあり、秋までにGLからセルビア、ドイツの工事を受注した。

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