2025/08/15 17:56
◎裏金、萩生田氏秘書を略式起訴 特捜部、検審議決受け一転
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、東京地検特捜部は15日、旧安倍派から受領した1952万円を政治資金収支報告書に記載しなかったとして、政治資金規正法違反(虚偽記入)の罪で、萩生田光一元政調会長の牛久保敏文政策秘書(46)を略式起訴した。東京簡裁は罰金30万円の略式命令を出した。萩生田氏自身の不起訴は確定しているが、改めて説明責任が問われる。
東京第5検察審査会の「起訴相当」議決を受け、当初の牛久保秘書の不起訴(起訴猶予)を覆した。一連の裏金事件で、検審の議決を踏まえて刑事責任が問われるのは初めて。
旧安倍派は、パーティー券の販売ノルマ超過分を議員側に還流。萩生田氏が代表を務める政治団体の収支報告書への不記載額は2022年までの5年分で計2728万円だった。時効を除く、3年分の1952万円を虚偽記入したとしている。
萩生田氏は事務所のXで、略式起訴を陳謝した上で「今後も自らの職責を全うし、信頼回復に努める」とし、議員辞職を否定。また、政策秘書辞職の申し出があり、受理したと明らかにした。
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