2025/08/15 13:26
◎首相式辞に「反省」13年ぶり 終戦80年、310万人を追悼
終戦から80年となった15日、政府主催の全国戦没者追悼式が東京都千代田区の日本武道館で開かれ、遺族らが先の大戦で犠牲になった約310万人を悼み、平和を誓った。厚生労働省によると、事前に参列意向を示した遺族約3400人のうち、戦後生まれが53%と初めて半数を超えた。戦争を直接知る世代が減り、記憶継承の在り方が問われている。
石破茂首相は就任後初めての参列。式辞では、2013年以降の安倍晋三元首相らと同様にアジア諸国への加害責任には触れなかった。「進む道を二度と間違えない。あの戦争の反省と教訓を、今改めて深く胸に刻まねばならない」と述べた。首相式辞に「反省」の文言が盛り込まれるのは13年ぶり。
正午の時報に合わせて全員が黙とう。天皇陛下は「戦中・戦後の苦難を今後とも語り継ぎ、将来にわたって平和と人々の幸せを希求し続けていくことを願う」とのお言葉を読み上げ、今年も「深い反省」に触れられた。
今回の参列者総数は4523人だった。
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