2025/08/13 11:09

◎中学生55人に1人が市販薬乱用 初推定、背景に孤立や生きづらさ

 せき止め薬や解熱鎮痛薬などの一般用医薬品(市販薬)を過去1年以内に乱用目的で使った経験がある中学生は1・8%(約55人に1人)と推定されることが13日、厚生労働省研究班の2024年度調査で分かった。若年層を中心に薬の過剰摂取(オーバードーズ、OD)が問題となる中で初めて算出。乱用の背景には孤立や「生きづらさ」がみられるとしている。
 調査を取りまとめた国立精神・神経医療研究センターの嶋根卓也研究室長は「結果は、乱用が全国に広がっている可能性を示唆している。子どもや家族を相談、支援につなげる仕組みが必要だ」と指摘する。
 過去1年間に市販薬を「ハイになるため、気分を変えるため」に、定められた回数や量を超えて使用したことがあるかどうかを聞き、乱用経験率を推定。男子は1・5%、女子は2・0%で全体が1・8%。学年別では1年生2・1%、2年生1・8%、3年生1・6%とした。薬の入手先(複数回答)は、薬局・ドラッグストアなどの実店舗64・2%、家の常備薬33・3%などだった。

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