2025/08/08 12:38
◎ガザ最大都市の制圧を承認 イスラエル治安閣議
【エルサレム共同】イスラエル首相府は8日、パレスチナ自治区ガザの最大都市ガザ市を制圧する計画を治安閣議で承認したと発表した。協議されていたガザの完全占領計画については明言しなかった。閣議前に米メディアのインタビューに応じたネタニヤフ首相は「ガザ全域を軍事管理下に置く」と表明していたが、強い反発を受けて後退した可能性がある。
ネタニヤフ氏はインタビューで「ガザの統治はしない」とし、イスラム組織ハマスに代わるアラブ勢力に統治権を引き渡す考えも示していた。
イスラエル軍はガザ全域の75%を制圧している。北部にあるガザ市は住民が密集して暮らしており、制圧に踏み切れば犠牲拡大は必至だ。ガザ停戦交渉が行き詰まる中、段階的に攻撃を強化しハマスから譲歩を引き出す狙いもある。
ネタニヤフ氏の発言を受け、ハマスは声明で「占領に屈しない」と訴え、抵抗継続を強調した。
ネタニヤフ氏は新たな軍事作戦について「ハマスを排除し(イスラエルの)安全を確保する」ために必要だと説明した。
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