2025/08/08 04:31
◎自民党、午後に両院総会 首相の進退明示が焦点
自民党は8日午後、大敗した参院選の総括と今後の党運営を議題に両院議員総会を党本部で開く。石破茂首相(党総裁)は、日米関税交渉合意の実行を理由に、続投への理解を重ねて求める見通しだ。党内で早期退陣を求める勢力が責任を追及するのに対し、首相が続投期限を明示するかどうかが焦点。発言次第では、総裁選前倒しによる「石破降ろし」の動きが加速する可能性がある。
両院総会は党大会に次ぐ重要な意思決定機関。7月28日の両院議員懇談会で「反石破」勢力が要求したのを踏まえ、自民執行部が29日の役員会で開催を決めた。懇談会と異なり、議決権があるのが特徴だ。今回は約2時間を想定し、首相と森山裕幹事長の冒頭あいさつを除き、非公開となる。
旧安倍派、旧茂木派、麻生派の有志は総裁選の前倒しを求める署名集めを準備している。党則では、所属国会議員と都道府県連代表者の過半数の要求があれば、総裁の任期満了前でも総裁選を実施すると定めている。
両院総会では日米間で見解の相違が明らかになった関税交渉合意に対する批判も予想される。
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