2025/07/14 17:08

◎鶴保氏、参院予算委員長を辞任 「運のいいことに」失言で引責

 自民党の鶴保庸介予算委員長は14日、「運のいいことに能登で地震があった」と発言した責任を取り、委員長の辞任願を関口昌一参院議長宛てに提出し、許可された。自民は当初、厳重注意で済ませていたが、与野党や被災地から強い批判が出ていた。自民にとって参院選への影響は不可避の情勢だ。後任は、参院選後に召集が見込まれる臨時国会で決める見通しだ。
 鶴保氏は11日、引責辞任したいとの意向を自民幹部に伝えていた。関係者によると、党内では辞任願提出を巡り、再度報道に取り上げられれば参院選にマイナスになるとして、選挙後に先送りすべきだとの意見があったという。
 鶴保氏は8日に和歌山市で開かれた参院選候補の応援集会で、2地域居住の推進を説明する中で「運のいいことに能登で地震があった」と述べた。即日撤回したものの、野党は議員辞職を求めるなど追及。被災地の石川県輪島市議会は「絶対に許すことはできない」とする抗議文を鶴保氏に送った。
 国会閉会中に常任委員長が辞任願を提出した場合、議長が許可した時点で辞任とみなされる。

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