2025/07/11 11:58
◎対中牛肉輸出、再開交渉へ 関連協定が近く発効
日中両政府は、中国が2001年から停止している日本産牛肉の輸入を巡り、再開の前提となる関連協定を近く発効させる方向で調整に入った。食品衛生や検疫面での条件などについて本格交渉入りする見通しだ。日本政府は、早期の再開へ手続きを加速させる。日中外交筋が11日、明らかにした。
中国は日本での牛海綿状脳症(BSE)発生を受け、輸入を規制していた。自民党の森山裕幹事長は中国の何立峰副首相と11日に大阪市内で会談。日本産牛肉の輸出再開を要請したとみられる。
発効させる協定は「動物衛生検疫協定」。両政府は19年に署名したものの、発効に向けた中国側の手続きが停滞し、足踏み状態が続いていた。
森山氏は、超党派でつくる日中友好議員連盟の会長を務めている。何氏は中国の習近平国家主席の側近として知られ、大阪・関西万博で11日に開かれる中国のナショナルデー行事に合わせて10日夜に来日した。
石破茂首相は昨年11月、習国家主席と初会談した際、日本産牛肉の輸出再開に関し、両国間の意思疎通を継続することで合意していた。
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